ネイティブ広告 | Native advertising

ネイティブ広告 | Native advertising

ネイティブ広告とは

ネイティブ広告とは、メディアソースのコンテンツに合わせてデザインされた有料メディア広告のことです。モバイルネイティブ広告の一例に、YouTubeアプリの有料動画コンテンツがあります。このメディア広告は、フィードやおすすめ動画に表示される一般の動画コンテンツに合わせてビジュアルと機能が設計されています。 有料コンテンツではありますが、見た目と機能が他のコンテンツと同様であるため、ユーザーの閲覧環境に溶け込んで表示されます。

ネイティブ広告のメリット

ネイティブ広告は、ユーザーを煩わせることなく、興味を惹きつけてユーザーとつながる方法を提供します。主なメリットは以下のとおりです。

  • 多くのエンゲージメントを獲得:コンテンツが有料であるとユーザーが認識しているにもかかわらず、ネイティブ広告の方が従来の広告手段よりも多くのエンゲージメントを獲得しています。
  • ユーザーの継続率向上:ネイティブ広告はユーザーの継続率を促進し、他の広告の3倍に達する場合もあります。
  • より高いクリック率を実現:ネイティブ広告は、ディスプレイ広告に比べて最大で8.8倍高いクリック率(CTR)となるため、多くのコンバージョンにつながります。
  • 投資利益率を高める:エンゲージメントとコンバージョン率が高まれば、ネイティブ広告の投資利益率(ROI)も高くなります。
  • 広告ブロッカーを回避:多くのネイティブ広告は広告ブロッカーの影響を受けないため、より多くのユーザーにリーチできます。
  • ブランド認知度を向上:ネイティブ広告によってブランドの存在感を確立し、高めることができます。
  • ユーザーに好まれるフォーマット:ユーザーの70%が、コンテンツを通じて商品を知りたいと考えており、さらにネイティブ広告が受け入れられやすい土壌が作られています。
  • 柔軟なクリエイティブ:プラットフォーム固有のコンテンツにカスタマイズして、広告の効果を高めることができます。

ネイティブ広告の仕組み

ネイティブ広告は需要と供給のモデルの上で運用され、アドネットワークを経由してパブリッシャー広告主をつなぎます。パブリッシャーは、Webサイトやアプリのユーザーとリーチを活用して収益化する方法を模索しています。一方、広告主はこれらのプラットフォームの広告スペースを購入することで、ブランド認知度の向上、リードの獲得、その他のマーケティング目標の達成を目指しています。アドネットワークは、パブリッシャーと広告主間の橋渡し役として機能します。

ネイティブ広告は、ユーザーの属性情報、興味関心、および閲覧行動に基づいて注意深くターゲティングされ、関連性を確保します。ネイティブ広告では、ユーザーのエンゲージメントにつながる機会を様々な形で提供しています。例えば、詳細情報を表示するためのクリックボタン、ユーザーのリアクションを誘発する広告要素、動画の視聴、または購入やアプリインストールなどの特定のアクションの実行などが含まれます。

ネイティブ広告、特にモバイルネイティブ広告では、モバイルに特化した広告クリエイティブを作成できるかどうかが成功する鍵となります。これには、モバイルユーザーに向けた簡潔な文章や、デバイス固有の機能を重視すること、ユーザー環境に合わせて背景を使用することなどが含まれます。スワイプ可能な要素とインタラクティブ機能を組み込むことで、ユーザーエンゲージメントがさらに促進されます。明確に焦点を定めた、独自性があり魅力的なビジュアルの広告を制作するには、クリエイティブの編集テクニックが不可欠です。

ネイティブ広告コンテンツを見分ける方法

ネイティブ広告は周囲のコンテンツとシームレスに溶け込んでいるため、見分けることは簡単ではありません。しかし、ネイティブ広告を識別する方法はあります。まず、広告の帰属表示ラベルを探します。倫理的なネイティブ広告では、サムネイルやバナー、ヘッダー内に「スポンサー」「プロモーション」「広告」などのラベルが明確に表示され、有料広告のコンテンツであることがユーザーに通知されます。透明性を確保するため、ラベル表示は多くの場合プラットフォームから要求されるものとなっています。

次に、デザインの要素を確認します。ネイティブ広告は通常のコンテンツと類似したデザインではありますが、フォント、色、またはロゴの微妙な違いでスポンサーだとわかる場合があります。コンテンツの品質も判断材料になるでしょう。プラットフォームの通常のコンテンツと比べて明らかに高品質で、丁寧に作成されている場合は、ネイティブ広告かもしれません。ネイティブ広告の中には、ブランドのロゴやブランドだとわかる要素が含まれていることもあります。

また、プラットフォームの一般的なテーマとは一致しない、または関連性のないコンテンツもネイティブ広告の可能性があります。広告主は関連性を高めることを追求していますが、宣伝であることが際立ってしまうことがあります。用語とトーンにも注意してください。ネイティブ広告では、通常のコンテンツとは異なるプロモーション用語や行動喚起(CTA)、またはマーケティングメッセージが使用される場合があります。

ネイティブ広告の種類と例

ネイティブ広告には様々な形式があります。最も一般的な種類と例は以下のとおりです。

インフィード型のプロダクトリスティング広告

インフィード型のプロダクトリスティングは、フィード形式のWebサイトやアプリのコンテンツ内に広告を表示するもので、Eコマースプラットフォームに多く見られます。これらの広告は、オーガニックに表示される商品のようにデザインされており、商品の画像、簡単な説明、価格、ユーザーレビューなどの要素が組み込まれています。ユーザーは、これらの商品リストを通常の商品と同様に扱うことが可能で、購入、カートに追加、いいね、またはウィッシュリストに追加などのオプションを利用できます。

スポンサーリスティング広告

スポンサー広告は、検索結果の上部やAmazonなどのEコマースプラットフォーム内の専用エリアなど、特定の広告枠に表示されます。これらの広告は、明確に「プロモーション」または「スポンサー」と表示されており、通常「スポンサー」や「広告」といったタグが付いています。ただし、これらの広告はオーガニックの検索結果のレイアウトとスタイルを模倣しています。インフィード型のプロダクトリスティングと同様に、ユーザーはこれらの広告にリアクションを取ることができますが、一番の違いは、可能な限り目立つように戦略的に配置されていることです。

インフィード型のコンテンツ広告

インフィード型のコンテンツ広告は、Webサイト、ソーシャルメディアプラットフォーム、およびアプリのコンテンツフィード内に表示されます。デザインは、フォント、グラフィック、その他の要素を含めて、サイトやアプリに合わせたものになっています。ユーザーは、オーガニックコンテンツと同じようにインフィード広告へリアクションを取ることができます。インフィードコンテンツは他のコンテンツに馴染んだ形で表示され、ユーザーの邪魔にならない方法で製品やサービスを宣伝することを目的としています。

スポンサーまたはブランドコンテンツ

スポンサーまたはブランドコンテンツは、通常、パブリッシャーの編集スペース内に記事、動画、またはその他の形式で公開されます。このコンテンツは、パブリッシャーの編集スタイルとトーンに合わせて作成され、通常「スポンサー」またはブランド名が表示されます。これは、広告主との協力のもとで作成されるか、または広告主によって作成され、価値ある情報を提供しつつ、ブランドを宣伝することを目的としています。このフォーマットの主な目的は、パブリッシャーの通常のコンテンツに合わせて有益な情報やエンターテイメント性の高いコンテンツを提供しながら、ブランド認知度と信頼性を高めることです。

ネイティブ広告の種類

レコメンドウィジェット広告

レコメンドウィジェット広告は多くの場合、Webメディア記事の最後に「おすすめ」や「推奨記事」などのリンクとして表示されます。このタイプの広告はフィードのデザインにシームレスに溶け込んでいるため、ユーザーは自然に広告主のWebサイトへの誘導されます。

マップ内のローカル検索広告

GoogleマップやAppleのマップなどの地図やナビゲーションアプリで、ユーザーが関連する場所を検索した際に表示されるネイティブ広告です。このような広告は地図上でのオーガニックな検索結果のように見え、距離や営業時間、カスタマーレビュー、施設情報などの詳細が表示されます。

ゲーム内広告

ゲーム内広告は、ユーザーがゲーム内通貨、ヒント、経験値などのゲーム内報酬と引き換えに視聴することを選択できる、オプトイン形式の動画広告です。ゲームの世界観に合わせ、ユーザー体験全体が向上するように慎重に設計されます。

アプリ内動画広告

ネイティブのアプリ内動画広告は、アプリのコンテンツ配信に組み込まれたショート動画です。これらは、プレロール(配信の前)、ミッドロール(配信の途中)、またはポストロール(配信の後)にスキップ不可の動画として挿入される場合があります。ユーザーの邪魔をすることなく、没入感のある魅力的な広告体験を提供します。

検索連動型のネイティブ広告

検索連動型のネイティブ広告は、フォーマット、スタイル、レイアウトなどの点でオーガニック検索結果と視覚的に似た構成をしています。見出し、要約、リンクなどの要素が含まれており、オーガニック検索結果と同じように表示されます。広告であることは明記されていますが、オーガニックに溶け込むように設計されているため、広告として目立ちにくくなっています。

ペイドサーチ広告

ペイドサーチ広告は、検索結果ページ(SERP)の上部または下部に表示され、通常は専用の広告枠内に表示されます。これらの広告は、オーガニック検索結果よりも目立つように設計されており、関連するキーワードで検索しているユーザーの注意を引き、直接アクセスしてもらうことを目的としています。

検討事項

ネイティブ広告は多くのメリットを提供しますが、課題があることも事実です。

パフォーマンスの測定: これまでの広告に比べ、ネイティブ広告で投資利益率(ROI)や影響度などの指標で定量化することは困難です。ネイティブ広告プラットフォームは計測と分析が可能ですが、多くの場合、効果を正確に測定するには高度なツールや手法が必要となります。

倫理基準の維持: ネイティブ広告は、通常のコンテンツにシームレスに溶け込むため、ユーザーを騙していると見なされる可能性があります。広告主は、ガイドラインに準拠するため、広告に「スポンサー」や「広告」などのタグを明確に表示し、透明性を確保する必要があります。

広告主とパブリッシャーの利益を保つ: 広告主はできるだけ目立ち、コンバージョンを促進することを目指していますが、パブリッシャーはコンテンツの整合性とユーザー体験が損なわれないことを望んでいます。パブリッシャーのスタイルに合ったコンテンツを作成し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することが、コラボレーションを成功させる鍵となります。

ネイティブ広告とAdjust

モバイル計測パートナー(MMP)であるAdjustは、ネイティブ広告の効果を測定し最適化するために必要なツールを提供しています。AdjustのMeasureソリューションは正確なアトリビューションを提供し、ユーザーインタラクションの正確な計測を可能にします。この情報は、マーケターが他の形式を含むすべての広告のうち、どのネイティブ広告が最も多くのコンバージョンを生み出すのかを特定するのに役立ちます。これにより、キャンペーンやチャネル全体の予算配分をリアルタイムで迅速に調整することが可能になります。

コホート分析やユーザーレベルのインサイトを提供する機能を活用することで、マーケターはユーザー行動を継続的に追跡し、ネイティブ広告の長期的な効果を評価できます。Datascapeは、すべてのデータソースを1ヶ所に集約し、成長、コホートパフォーマンス、SKAdNetwork(SKAN)データなどのさまざまな情報を視覚化する、ユーザーに使いやすいインターフェースを提供します。

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