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データが導く理想の出会い:2026年マッチングアプリの現状

長年にわたり、マッチングアプリは人々が出会うための主要な手段となっています。現在、米国では出会いを求める人のうち45%がマッチングアプリを利用していますが、これは友人の紹介やイベント、ソーシャルメディアを利用する出会いを上回る数字です。また、2025年のBumbleのレポートによると、世界の独身者の72%が「今後1年以内に長期的なパートナーを見つけたい」と考えています。

一方で、ユーザーの期待値は変化しています。いわゆる「マッチングアプリ疲れ」といった現象が広がるなか、ユーザーはより慎重になり、人との出会いに対して以前ほど積極的ではなくなっています。こうした傾向を受けて、マッチングアプリ各社も戦略の見直しを進めています。

この記事では、マッチングアプリのパフォーマンスデータをもとに、業界の進化に影響を与える製品および市場トレンドについて分析します。さらに、バレンタインデー特有のユーザー行動についても詳しく掘り下げます。

減速する「スワイプ」:インストール数とセッション数に陰り

世界のマッチングアプリにおけるインストール数とセッション数は、2024年、2025年のどちらも減少しており、特に2025年は成長の鈍化がさらに顕著になっています。前年比では、2025年のインストール数は4%減、セッション数は7%減となり、ユーザー獲得とエンゲージメントの両面で厳しい状況が浮き彫りになりました。

2024年前半は、インストール数・セッション数ともに年間平均を下回る水準で推移しました。3月にはインストール数が13%減少し、セッション数も5%減となりました。その後中盤に持ち直し、7月から10月にかけてインストール数は年平均を10%〜14%上回り、セッション数も1%〜6%増にまで回復しました。しかし、この勢いは年末まで続かず、12月にはインストール数が年平均を5%下回り、セッション数はマイナス11%まで落ち込みました。

2025年は好調な滑り出しとなり、1月のインストール数は年平均の6%増、セッション数は4%増を記録しました。しかし、この勢いも長くは続かず、春から初秋にかけてのインストール数は年平均の1%〜5%増にとどまり、セッション数もマイナス1%〜3%の範囲で推移しました。12月には双方ともに再び低下し、インストール数は11%減、セッション数は6%減となりました。

勝負はこれから:継続率が回復

2025年、ユーザーの継続率が2023年の水準まで回復しました。インストール後1日目の継続率 は2024年の24%から26%へと上昇しています。継続率のグラフを全体的に見ると、2025年は2024年から着実に改善しており、7日目は11%から12%へ、14日目は8%から9%へ、30日目は5%から6%へとそれぞれ上昇しました。

ユーザー獲得コストは上昇、しかし利用1回あたりの滞在時間は短縮

マッチングアプリの平均アプリ内滞在時間は、2024年の13.21分から2025年には11.49分へと減少しました。一方で、インストール当日(0日目)のユーザーあたりのセッション数は1.91回から2.03回へと増加しています。これは、新規ユーザーが初日にアプリを開く頻度は高まっているものの、1回あたりの利用時間は短くなっていることを示しています。

2025年のCTRは2024年の2.2%から1.6%へと低下した一方、すべての価格指標でユーザー獲得コストが増加しています。CPCは0.18ドルから0.48ドルへ、CPMは4.37ドルから8.57ドルへとほぼ倍増、CPIも1.46ドルから2.76ドルへと大きく上昇しました。

IPMは前年の3.73から2.2へとなり、インプレッション1,000回あたりのインストール数が減少していることが明らかになりました。これは競争の激化と価格圧力の高まりを示唆しています。

また、ペイド/オーガニック比率は1.65から2.14へと上昇し、リアトリビューション率も0.05から0.07へと増加しました。これにより、マッチングアプリ各社がユーザー獲得およびリエンゲージメントにおいて、有料チャネルへの依存度を高めていることがうかがえます。

2025年のバレンタインデーにおけるアプリ動向

バレンタインデーはモバイルエンゲージメントを押し上げる絶好の機会ですが、マッチングアプリだけが恩恵を受けているわけではありません。マーケターは、2026年のバレンタインデー前にどのアプリカテゴリーが最も多くのユーザーアクティビティを獲得するのかをAdjustの分析で確認し、効果的なキャンペーン設計に役立てています。

2025年は、バレンタインデーの直前に準備を始めるのではなく、事前に計画を立てる傾向が見られました。ユーザーは食事やエンターテイメント、人と会う計画を立てるためにアプリをダウンロードして繰り返し利用しており、2月14日を迎える前にインストール数とセッション数がピークを迎えています。

レシピアプリはインストール数・セッション数ともに大きく成長しました。インストール数は2月上旬にかけて徐々に増加し、2月11日には49%増を記録しています。セッション数も2月9日以降に増加し、2月11日には平均を31%上回ってピークに達し、13日まで高水準を維持しています。フードデリバリーアプリはバレンタイン当日に伸びを見せ、インストール数は年間平均を16%上回りました。

動画ストリーミングアプリは、バレンタイン前の伸びが最も顕著でした。2月9日にはダウンロード数が日次平均を138%上回り、セッション数も同日に29%増、翌10日に24%増を記録しました。エンゲージメントは13日まで高水準を維持しましたが、バレンタインデー当日にはどちらも減少しています。

ソーシャルネットワーキングアプリも早期から高いパフォーマンスを示しました。インストール数は2月9日に平均を37%上回ってピークを迎え、セッション数もバレンタインデーより前に着実に増加しています。

一方、マッチングアプリの伸びは限定的でした。インストール数は2月9日に平均を12%上回ったものの、セッション数は2月9日から12日にかけて4%の上昇に止まり、バレンタインデー当日には1%増に落ち込んでいます。過去数年も同様でしたが、マッチングアプリではバレンタインデーが新規ユーザー獲得やエンゲージメントを大きく押し上げる要因とはなりませんでした。

次のステップ

進化を続けるマッチングアプリ市場では、パフォーマンスを正しく把握することがこれまで以上に重要となります。特に新機能のローンチや収益化戦略のテスト、あるいはバレンタインデーのような重要なイベントに向けてキャンペーンを企画する際には正確なデータが欠かせません。

Adjustは、製品のアップデートやマーケティング施策がどのように成長へ寄与しているのかを可視化します。クロスチャネルアトリビューション、コホート分析やイベントの計測、柔軟なレポート機能により、インストール数、エンゲージメント、収益、継続率を牽引している要因を特定できます。また、セグメント、キャンペーン、季節のイベントなどのパフォーマンス比較も容易に行えるため、データに基づいた意思決定が可能になります。

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